芸術の秋。
芸術のピークに季節なんてないだろうと思うけれど、まぁそういうので。あちこち、「美術館行ってきました」という声を聞く。
- 芸術ってよくわかんないと思っちゃう
- 1月の関西旅行
- なんだか大塚国際美術館、すごいんだって
- 名前からして、「大塚製薬」
- すごく大きい
- 日本一高い入館料で知られる
- 空港からバスで直行
- 着いた
- ガイドもおすすめ
- 特徴は環境展示
- ランチはカフェで
- 名画もろもろ
- 小腹が空いたのでおやつ
- まとめ:芸術は「わかろうとしない」で「なんか好き」くらいがちょうどいい
この記事は2018年1月の体験に基づいたものです。
あと写真多くて長いがごめんなさい。
前置き(言い訳)を一つ。
芸術ってよくわかんないと思っちゃう
わたしは絵は好きだし漫画も好きだけど、美術となると、特に絵画はやっぱり「分からない」と言ってしまう。音楽も好きだけど、そういうのはスポーツみたいに勝敗がなく、他人からの「評価」で左右されることが多い。そんな中素人のわたしが「あぁ、わかる」とドヤ顔する自信もない。また、西洋の美術史なども、わからない。学生時代にフランスやスペインに行って、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿、プラド美術館と行ったけど、正直3枚目くらいから全部同じに見えてくる。
ハイハイ~~天井画な~裸な~天使な~キリストな~~~わかった(おなかいっぱい)って具合。最初の1,2枚~10枚くらいはフムフムそれっぽい頷きをしながら歩くけれど、最後の方は歩く速度をもう競歩レベルに上げている。もったいない頭だ。
1月の関西旅行
旅の目的も2,3あったのだけど、行くきっかけとなった一番の目的がこの大塚国際美術館。わたしは存在を知らなかったが、テレビで取り上げられてて母が熱望してきた。父は全く興味がないから軽くケンカまで起こして面倒くさかったのだが、スポンサーありで現地までガイドすることになった(ハハは調べることはすごいんだけれど一人で飛び出す勇気がないのだそうだ。)
調べてみると、大昔にブロガーさんも行っていた。から、きっとすごいんだ!?
なんだか大塚国際美術館、すごいんだって
何がって、25か国、190以上の美術館、そして絵画の数は1,000以上。これが、全部ぜ~~~~~~~んぶ、偽物。ガセ(失礼すぎる)、つまり「贋作」。本物じゃないものを、原寸大で再現している。何でだと思う?まさかの「陶板」である。陶器、お皿、TOTOのトイレ、その他うんぬん。人が描いてるわけではないのだけど、それでもその再現技術はすごいらしい。
陶板だから、作品も傷まない。暗い照明だったり、距離をおかなくてもいいわけだ。触れるところは触れる(陶器だけど)。そして、撮影も自由。まぁ海外は撮影OKなところもあった記憶。
名前からして、「大塚製薬」
大塚製薬の創立者の人が徳島は鳴門市出身なんだって。だからこんな道楽素敵なものを築き上げたんだって。莫大な土地に莫大なお金がかかっている。売店にボンカレー打っていたり、トイレのハンドソープもミューズだったりした。
偶然社員の人の街で会って話す機会があり、(かなり従業員とその家族でこの街は構成されているんじゃないか)「関東から大塚国際美術館のために来ました!」
なんて言うと「えっ、、そこまでして、、」とちょっと引かれたくらい。そしてその人は社員でありチケットか何かもらうか優遇かされるんだけど、行ったことないそうだ。
そんなものかもしれない。最近は東京も地元も全然見ていない。上野の美術館もクソ混むしな。もったいないのかもしれないけど、のんびり見れる地方の方がいいわ。
すごく大きい
香川の地中美術館もかなり大きかったという記憶があるけれど、、大塚は地下5階、地上2階のほぼお山の中の美術館。そして広すぎて、絵が多すぎて、すべての経路を通ると4kmになるんだって。修行かよ。だから1日ですべて見て回ろうという目標はかなり無理があるかも。
日本一高い入館料で知られる
他にもこんな特徴がある。
一般 3,240円/大学生 2,160円/小・中・高生 540円
さ、さんぜんえん。お金をかけすぎてペイできていないのだろうか。ガイドさんの話によると総工費400億円。え。そして、驚いたのが、そのうち版権にかかわるものが200億円だそうだ。内訳も、額縁が高かったり。総額1億4000万円。一つで3000万円するものもある、とたしかわたしのメモには書いてある。
せめて安く買える方法は、前売り券。東京でセブンイレブンで買った。これで3,100円に。当日カウンターで買っても全く混まないと思う(平日)。
空港からバスで直行
鳴門って、徳島の本当はじっこ。海峡大橋があるくらいだから。次の日に関西へ移動したけど、時間が合わず渦潮は見れず。
朝早い時間だったけど、旅のだいご味、もちろん引っかけて。今回は全部公共交通機関だから飲んだくれできる(いつもじゃないのだ)。母のカードでラウンジ利用は定番だ!
いつものおはようございますツイートです pic.twitter.com/fdHtZ0OX2a
— かみなし子 (@kaminashiko) 2018年1月7日
なんか色々混ざってるけど阿波踊りだ。ここではわたしは見る阿呆だった。
バスは空港でチケットを買って、乗る。470円。30分程度。ちなみに帰りも同じ路線で徳島駅へ行った。
着いた
この山ほとんどが美術館(地下がほとんどだから)。万国旗が、「国際」っぽさを表しているよね(安い感想)
長い長いエスカレーターを上る。
ロッカーは返金される仕組み
数が多いので、休日こそわからないが、平日は心配ない。100円入れて帰ってくるし、大きなものもたくさんあったから、スーツケースも入った。
ガイドもおすすめ
というか、本当に見るだけじゃわからないので、絶対聞いた方がいいかな。無料だし!地元のボランティアさんかな、めちゃくちゃ博識で(といってもコースはあるのだろうが)すごかった。すごい、とかここでも感想が安いのは、あまり覚えてないっつーね。歴史の勉強だよ。。一番定番コースとか、テーマ別とか、楽しめるものだと思う。
特徴は環境展示
古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した今までにない臨場感を味わえる立体展示です。
システィーナ礼拝堂天井画および壁画
受付の近くにさっそくあるのが、この「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」。(写真は上の階から改めて撮ったもの)
天井は高く、遠く見えるけど、それを下ろしたものもあって、本当にでかい。
ここで結婚式あげたり、コンサートしたりもするそうな。
中世の肉体って、女性は自分の体型と比べて身近に思えるよね。。そして男性は。男性は。これは地獄の図だったのかな、わりと目の前にあり、凝視してしまった(すんません)。
他にもヴァティカン スクロヴェーニ礼拝堂
きれいだった。この中になんか面白い人物がいるって教えてくれた(覚えてない)
ランチはカフェで
安いし、飲み物もたっぷりつくから、良いよ。中も非常に空いている。そしてこの庭は後述するがモネの睡蓮なのだ。きれい。
モネの大睡蓮
例によって旅行でしかやらないパノラマ撮影(右に母の傘が入った)。傘は借りれるよ。
全景はこんな感じに。
陶板のつぎはぎは見える。
いえーい(ペタペタ)
休憩や、ちょっとホールみたいになっている。
冬だからかな、花が咲いたり、晴れると綺麗なのだろう。
名画もろもろ
うまくまとめられる自信がないので写真のみ。なんかいいなーとか、綺麗だなーとか、これがあの有名なやつかーとか。本当に全世界、ごったまぜ(もちろんちゃんとエリアは分かれている)。
ミレー
クロード・モネ
ええと、、ルノワールだっけ
ゴッホ
ゴッホは企画されていた。筆の粗い感じが好き。
寄って見れちゃいます
ムンクの叫び
どこにあるんだっけか?小さいというのは本当だった。もちろん前でポーズをとった恥ずかしいOL(人が少ないのでやりやすい)。
触って楽しめるパネルがあった。
ミレイのオフィーリア
あぁなんか見たことある、という。さすがにポーズは取らなかったw
ギュスターヴ
これも初めて見たけど好きだった。
クリムト
大学生の時に好きな女の子多かったな。
リッカルド・ベリ 北欧の夏の宵
モネ
フランスで見て(オルセー)、唯一印象に残ったやつ。
フェルメールもあるよ
今、上野でしたっけ?
一番高額な額縁 エル・グレコ
スペインで観たことあったかな?これが3000万円。
光とかも色々頑張っている。
もろもろもろ
手抜きですみません。でも多いんだよ。聖書ものでも、同じような図を描いた作品がたくさんあって、それぞれに解釈があるそうな
この絵、右からみると
こう
古代のものもあるよ
タイル画とか、洞窟みたいなのとか。
最後の晩餐は修復前と修復後が向かい合わせで展示
こういうものもストーリーを聞かないと、結局わからない。で、誰が裏切者だったんだっけ。。。(忘れた)。聖☆おにいさんを読んでも、また知りたくなるんだよねー
こちらが修復前の再現
ガイドを抜け出す
やっぱりねぇ。。庶民なので。結構淡々とガイドが続くので、「退出は自由です」とおことわりもいただいたので、途中で離脱した。
小腹が空いたのでおやつ
かわいい
思ったよりボリュームがあって、夜ごはんのお鮨があまり食べれなかったのが心残り。もちもちして美味しい。お茶が、変わった味でわたしは好きになれなかったかな。特産らしいけど。
帰りはまたバスで徳島駅は
寒かったら待合もある。頑張って並ばなくても余裕で座れた。
海沿いから移動。
徳島駅に着く頃はすっかり真っ暗に。ここから市内の素敵な鮨屋さんに行って楽しい体験をしたんだけど、またいつかの機会に書く。
まとめ:芸術は「わかろうとしない」で「なんか好き」くらいがちょうどいい
あくまでわたし個人の話。
でも、本当に広くて大きくて、全部を1日くらいで見ようとすると見きれないから、事前に調べていくのも必要なのかな。大まかな時代とか〇〇派とかをぼんやり知って、その中でじっくり見て、好きな1枚を見つけるのもよし。
好きな人は何度も来るし、海外で実物を見てからまた来る人もいらっしゃるそうな。たしか老夫婦のお話(ガイドさんの話)。ハイソなご趣味ですな。
やっぱり半年以上経つと勉強になったことも忘れちゃったから、また行きたい。すぐ書き残すべきなんだろうな。
徳島はあまりゆっくりできなかったからまた行きたい。まぁ阿波踊り(これも最近騒がしかったが頑張ってほしい)と眉山くらいしかないから観光はいっか、と思ってしまったんだけど。。。海の幸も美味しいし、四国をのんびり周りたいな。
直近で行った美術館はこちら
わたし自身のへっぽこイラスト置き場
芸術でも美術でもなく、イラストはおろか落書きレベルか。でも、描いてるとわかることとか、ちょっとでも自分の絵に生かせるな、と思うこともある。それがわたしの発見かな。