この記事は2017年11月の体験に基づいています。
金沢じゃなくて能登である
今年も行くけど、金沢。おととしも行ったので、なぜか1年ぶり三度目になるくらい、なんだかわたしの中でアツイ場所である。ちょっと、仕事もあったのだが、和倉温泉まで行く機会があった。本当に人気が出たよね。来年4月から宿泊税もとるようになるらしい。東京、大阪、京都に続いて4都市目。肩を並べるレベルということだな。
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行き方は、小松空港が一番近そうだけれど、ここ最近の新幹線の活躍により、金沢から特急に乗る人も増えただろう。わたしもその1人だ。
関西圏の人はおなじみであろうか、サンダーバード!乗り心地はまあ普通の特急だ。1時間くらいは乗る。
和倉温泉駅で降りるのが一番近い。花嫁のれんがお出迎え、わくたまちゃんはなんだか京都のキャラクターにも似てるような。。結構和倉温泉の色んなところにいた。
マジで似てる。。
人生で一度は行きたい憧れの宿、らしい
タイトルにも書いた、「日本一」。まぁ、誰が決めたの?って話だよね。これは「プロ」からの目線、ということらしい。加賀屋さんは、36年連続という輝かしい成績を持っていたが、2017年で残念ながら1位を逃した。そして今年は見事復活!このプレッシャーは相当なものだったろうな。。NHK「ザ・プロフェッショナル」にもその様子が写っていて、泣いて喜んでいた。もらい泣きしそうだったわ。
この、「プロが選ぶ」ってところがポイントなんだよね。ランキングを見ても、どこも、「大型宿」が多くて、宴会や団体旅行客向け。わたしの好きな宿の条件は、
- 部屋数が多すぎない隠れ家宿的な(宴会とかうるさくない)
- 移動が楽(特にお風呂に行きやすい
- 部屋食は好きじゃない(レストランで食べたら部屋に帰ってくつろぎたい派。特にカニとかはにおいがつくみたいだし)
- お風呂がお湯たくさん
- サービスが過剰過ぎない
というところなので、まぁ、わかるな?そんなひねくれ者が、斜に構えて、行ってみた。その感想である。
でも先に言っておくと、そんな自分の好みを差し置いてもすごいところはやっぱりすごかったよ。あれだけの大規模旅館であのおもてなしとか、きめ細かい管理(社員に対しても)。立派な大企業だった。リピートはしないかな、1度知れば「なるほど、、」という感じ。とはいえ、加賀屋さんも色々とラインを揃えていくつか宿を揃えているので、それも体験しないと、何とも言えないのだろう。
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到着から仰々しい
まずは駅から送迎。バスがいくつも来るし、途中で系列旅館へ下ろす、路線バスのような。加賀屋のための駅かって思うくらい(他にもいくつかはあるけど)。そして到着後、荷物はすぐ持ってくれるし、ここから「ベタベタサービス(本当にスタッフがそう言っている)」は始まる。
ちなみに、朝の御見送りも名物の一つ。暇ならロビーから外の方へ見るといい。カーブをして、その後公園の陰からずっと車が見えるのだが、見えなくなるまで手を振り、最後にお辞儀。おかげで着物も腕も、すぐに日焼けしてしまうとのこと。これを女将さんやら支配人のような、お偉い方もみんなやっている。
加賀屋、合体ロボのようないでたちである
海の方へ歩いたところから撮影した全景。「都庁?」と勘違いしてしまうような、いや都庁よりも大きいんじゃないかと思ってしまう。手元の資料で1400名収容可能とのこと。左のビルは覗いて、4つが加賀屋の建物である。すべて。古い建物から能登本陣、能登客殿、能登渚亭、そして雪月花、と。グレードもほぼこの順番である。わたしはラッキーなことに能登渚亭(ロビーもここ)だった。だから、言いたいことはね、よくあるパックツアーで「憧れの加賀屋に泊まる~」みたいなやつ。どの建物かで、値段が全然違うから、客室はチェックしておいた方がいい。
総湯のあたりから撮った写真(近くじゃ全部入らない)。ちなみに、左側の建物(雪月花)の真ん中のところはなかでもさらにラグジュアリー、「浜離宮」専用のエレベーター。おそらくペントハウスみたいなところが専用ラウンジだったと思う。ここはたけえぞ。。。選ばれし者の気分を味わいたいなら大枚はたいてここに宿泊するべき。
海の景色はなんとものどか。当時から異様なミスマッチだったんだろうな。でも、それだけ、この人数の分だけ人が来ている、熱海は一度失敗しているというのに、すごいことなんだよ。
宿泊予定の方の出身地の国旗はおさえているんだって。何か国かすぐわかる。他にも、「●●様御一行」「〇〇ツアー(いわゆる「加賀屋に泊まる~」が多かった)」、というのが、20行超は書いてあった。。。
ぶれてしまっているが、なかなか有名らしい、辻口博啓シェフは石川県出身で、彼の洋菓子店は歩いて5分ほどのところにある。飴細工のやけに現代アートが面白かった。ケーキ食べてもいいかもね。和食ばかりだし。これといって「美味しい!」というやつは見つけていないので割愛する。
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中は「美術館」
実際に、「美術館ツアー」というものがある。無料参加で、まさかの無料で「音声ガイド」つき!実際は館内のスタッフが案内するのだが、マイクもなしに声を拾うために、イヤホンで聞けるという。人間国宝だったり、どっかぶつけて壊したら一生のお給金でも弁償できないんじゃないの?というものが、いたるところに、本当にあちらこちらにあって、目がくらくらする。基本的には石川県の伝統工芸品だった。
皇族も御用達である。
これは螺鈿。
ラウンジのところに全部貼り付けてあるんやよ。。。ちなみに琴は生演奏。ピアノじゃないんだァ。。。(演奏中は撮影禁止との張り紙あり)
このピアノも蒔絵。キンピカだァ。。。
九谷焼の薬を5種、すべて使っている、といっていたような。赤の部分だけなしかな?
磁器の九谷焼じゃない、これは陶器の大樋焼。
でかい、でかい、とにかくでかい。
この傘みたいなやつ、バーとのことだが、実はこの傘の骨部分、回っている。
物産展街が中にある
お土産屋さんが、街のように構えている。伝統工芸品まで扱っていて、わたしは「一つの街を建物の中に入れたんだなぁ」と感じた。
加賀の友禅、12mなり
見上げても見えるんだか見えないんだか。全部、手書き。これ、能登渚亭の宿泊用エレベーターに乗ると、エレベーターの中が暗くなり、そしてスポットライトが当たり、動いていくうちに全景が見えるとか。本当に贅の限りを尽くしていて、くらくらする。
12階に案内してもらっちゃったァ。。すべてあつらえのモチーフが違う。松の絵画も写真に撮ってはいないが、またあった。
玄関。もう、ペンションみたいな、家みたいなところ。
肘掛けがお殿様気分
なんでしょうね、ほんと、よっかかると非常に気分がいい。お席に着くとお抹茶と和菓子、客室係が1名女の子がついて、そして落ち着いたと思ったら「次は煎茶を持ってまいります」と。いや、ほっといてくれていいのよ。。。と思った。なかなか、自分たちだけにならないとくつろげないからね。でも、雑談も楽しめるので、たまにはいいかな。
加賀屋のロゴマーク?入り。今気づいたけど90度曲がっているような。。抹茶といっしょで正面を避けるルール?(多分ない)
かなりいい部屋にグレードアップしてもらっちゃったので、広い広い。
泊まったのはここだけど、多分1215が特別室。ひっろ。
若女将もCM出ていたと思うが、すべてお布団はエアウィーヴ。寝心地は非常にようござった。
景色は一望できる。朝の能登島大橋、よかった。
これ加賀屋の影だな。
2面に窓があるから、広々。実際に広いけど。
もう長くなったので、そろそろ別記事にするか。
次は食事と、おもてなし総括にする。
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